九話 ページ9
じゃあ私、一人でパニックになってたの?
何それ!
「は、恥ずかしい………」
へにゃりと床に座る。
「一松くんが死んじゃったら、私、どうすればいいのか……」
「俺はここにいるよ。」
「うん。」
ドッペルゲンガーかと思ってたよ。
一松くんの兄弟さんたちだったんだ。
「その子がAちゃん?可愛いね〜」
赤いパーカーを着た人が私の目の前に座る。
「俺、一松の兄のおそ松。よろしくね、Aちゃん」
おそ松……さん
「はい。よろしくお願いします、おそ松さん」
にこりと笑う。
「おそ松さん‼」
「うん?」
「一松くんに似てる!」
「だろ?何たって、六つ子だからな!」
「六つ子なんですか!」
「そー!」
おそ松さんと話してるうちに、敬語もなくなってきた。
後ろにいる一松くんから謎のオーラが出てるなんて、私は知らない。
「俺のことはおそ松でいいからさ!」
「でも、いきなり呼び捨てはね〜」
私は少し考えるふりをして
「おそ兄!おそ兄って呼ぶね!」
「同い年だけど、まあ妹みたいだからいいや。」
おそ兄と、あだ名を連呼していると
「ちょっと………」
後ろからいきなり手を引かれた。
「俺も話したいんだけど。」
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作者名:みずき@佐香智久くんlove | 作成日時:2016年8月4日 21時