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七話 ページ7
放課後
私は一松くんにもう一度謝った。
「ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい………」
「俺こそ、ごめん………」
「じゃあ、お互い様ってことだね!えへへ」
「だね……」
一松くんが笑う。
………笑う?
「一松くんが笑った!」
「何?いきなり………」
「笑うところ、あんまり見ないから……」
久しぶりに一松くんの笑顔を見た私は大はしゃぎ。
「ま、まぁ、家族とかトト子ちゃんにしか見せないし……」
まただ。
トト子ちゃんと聞いて、胸がズキッとする。
痛い。
「そ、なんだ………」
二人を包む空気がドヨーンとしている。
「一松くん、恋バナしよっか!」
無理矢理作った笑顔で話を切り替える。
「うん、する……」
いいんだ、これで。
一松くんが幸せになるなら、協力する。
たとえ、誰かの敵に回しても
自分が犠牲になる。
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作者名:みずき@佐香智久くんlove | 作成日時:2016年8月4日 21時