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五話 ページ5

授業が終わって

一松くんの所へ駆け寄る。

「やっほ、一松くん!」

「ん。…やっほ……」

話すことがないけれど、一松くんの隣にいるだけで

心が満たされる。

「………座る?」

「えっ?」

「座らないの。」

いや、だって一松くんの膝の上ですよ?

座りますか?ふつう。

いや、まず彼には好きな人がいる。

その人に失礼なのでは………

「はぁ………」

一松くんの溜め息を聞いた瞬間、引っ張られる腕。

そのまま、一松くんの膝の上に座る私。

「み、皆いるよ?」

「大丈夫………」

「でもっ……」

一松くんは私の口を手でおさえた。

ああ、これは何を言ってもダメだな。

そう思った私は、静かに一松くんに体を預けた。

まだ、これから授業があるのにも関わらず、寝てしまった。

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作者名:みずき@佐香智久くんlove | 作成日時:2016年8月4日 21時

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