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十八話 一松side ページ18

俺は朝からものすごく不機嫌だった。

Aとおそ松兄さんが手を繋いで歩いていたから。

抵抗しないAも悪い。

俺、嫉妬してるってこと気づいてないんだろうな。

「………クソッ」

舌打ちをすると、クソ松が

「どうしたんだい?mybrother」

「うるせえ、黙ってろクソ松」

本当、ムカつくんだよ。

Aや、クソ松を見ていたら。

「………」

後ろからずーっとAを見ていた。

すると、

俺たちの後ろの方から

「皆ー!」

と、トト子ちゃんの声がした。

皆は「トト子ちゃーん!」

と叫ぶ。

が、俺とおそ松兄さんは違った。

おそ松兄さんはトト子ちゃんをチラッと見ると、再びAと歩き始めた。

「…………マジでムカつく。」

本当、なんなの。

俺はおそ松兄さんとAの後を追った。

すると、校門の前で一人の女がAの手を握った。

いいよな、あんな風に繋げて。

なんて思ったりした。

その女とAは楽しそうに笑っていて。

でも、おそ松兄さんは繋いでいる手を離しそうにない。

「…………」

俺は黙って

Aの手を握った。

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作者名:みずき@佐香智久くんlove | 作成日時:2016年8月4日 21時

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