【おそ松さん】隣の一松くん (ページ16)

今日:1 hit、昨日:0 hit、合計:12,036 hit

十六話ページ16

学校の門の前に着いた頃

おそ兄に繋がれていた手とは違う手を誰かに握られた。

誰だろう、もしかしたら一松くんかな。

と、期待して横を見た。

でも、そこにいたのは一松くんではなく

親友の遥だった。

「おはよ、A！」

ニコッと効果音が付きそうな笑顔で言った遥。

私もそんな風に一松くんに言えたらなぁ。

でも、無理かな。

遥は笑顔がとてもかわいい。

でも私はかわいくない。

だから、無理。

「おはよう、遥。」

「うん、おそ松くんもおはよう」

「おっす。」

おそ兄は突然のことに驚いている。

「おそ兄は皆と行かなくていいの？」

皆とは六つ子のこと。

置いてきちゃったけど大丈夫なのかな。って。

「あれ？おそ松とA付き合ってんの？」

手も繋いでるし。と、

遥は空気を読まずにこんなことを聞いてきた。

空気を読んでほしかった。

「付き合ってないよ！ね、おそ兄」

「んー、いつか付き合うかもね」

「マジか！Aやるね！」

なんでもう付き合ってる設定になってるのか

それを聞いていた

紫は赤から奪うように

彼女の手を握った。