十三話 ページ13
朝
家のインターホンが鳴り、誰だよ、とか思いながら外に出た。
パジャマのままで。
「どちら様でしょ………」
目の前にいる人を見て、絶望の淵に追いやられた。
「………なんでだよぉ!」
パジャマ姿で出るんじゃなかったと後悔。
なんと、六つ子がいたのだ。
「おはよ!A!」
おそ兄が無邪気な笑顔で言う。
絶対心の中で笑ってるよ、この人たち。
「もう最悪!着替えてくるから待って……」
最後まで言う前に、
「その人たち誰?!」
お母さんがやってきた。
「なんで今来るかな……」
もういいや、部屋に戻って着替えようと考えた。
早く着替えて、ご飯を食べなきゃな。
ご飯を食べ終わって、玄関に行くと
お母さんはもう六つ子と仲良くなっていた。
「………早いよ、仲良くなるの。精神年齢いくつだよ」
いつまでも話すお母さんの間に入り
「もう学校行くから!行ってきます」
六つ子を連れて学校に行く。
「はーい、いってらっしゃーい」
後ろから、とても大人だとは思えない声が聞こえた。
いつまでたっても子供なのか、あの人。
「たはー!Aのお母さん面白いね!」
十四松くん……かな?黄色い人がそう言った。
「そう?ありがとう」
それが少し嬉しかった。
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作者名:みずき@佐香智久くんlove | 作成日時:2016年8月4日 21時