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十二話 ページ12

「今日はありがとうね。」

おそ兄達は私の家の前まで送ってくれた。

最後まで一松くんは不機嫌で

「じゃあ、また明日………一松くん」

…あれ?私、今……

どうして一松くんの名前を呼んだの?

おかしいな。

べつに、なんとも思ってないのに。

一松くんは私をじっと見つめて

「……うん、また明日…」

今にも消えそうな声で、返事をしてくれた。

「じゃーな!A!!」

「うん、バイバイ」

小さく手を振り、家のなかにはいる。

「はぁ、ただいま……」

「お帰り〜!外にいた人達誰?!」

出迎えてくれたのはお母さん。

テンションが凄く高い。

「外?ああ、おそ兄達のこと?

あの人たちはただの友達。」

「え〜そうなの………残念ね〜」

お母さんは私の背中を押して

「さあ、ご飯にしましょうか!」

と言った。

「………うん!私、お腹ペコペコ。」

「そう。いっぱい食べなさい!」

正直、お母さんの相手は疲れる。

でも、楽しそうに話をするお母さんに癒されるし

とてもかわいい。

その笑顔を見ると、明日の学校も頑張れる気がした。

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作者名:みずき@佐香智久くんlove | 作成日時:2016年8月4日 21時

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