不意打ち ページ5
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はあ、とまたため息をつくと入間さんは
「……銃兎」 と呟いた。
「…え……?」
「名前だよ名前。入間さんじゃ長いだろうが。それにお前、すっかり俺に惚れて骨抜きっぽいし、教えといてやる」
何やら二ヤニヤと此方を見て、さぞ楽しそうな表情を浮かべている。
子どもだと思って。揶揄ってるんだ。
「だから、そんなんじゃ……」
ない。……続きの言葉を言おうとして、やめた。
入間さんの言う通りだと思ったからだ。自分の想いに気づいた途端に耳まで熱が集まり始め、自分では制御出来ない程に脈拍が早鐘を打つ。
「……」
「おーい、Aサン?」
「…入間さんって綺麗ですよね」
「……はあ?」
「ごめんなさい、見蕩れてしまって」
どれだけ入間さんのことが好きなんだ……私。
自覚した。入間さんって心の中で呼びすぎるのも、こんなに胸が高鳴ってるのも全部。
私、入間さんのことが好きだ。
「助けてくれて、本当にありがとうございました」
精一杯の笑顔で素直な気持ちを伝える。すると、入間さんは決まりが悪そうな顔をした。
次第ににこにこがニヤニヤに変わっていく。最早不審者だ。
入間さんが、私の目を真っ直ぐ見つめてくれている。
そう思うと余計に頬が緩んだ。なんて幸せな時間だろう。
「……物覚えの悪い駄犬ですね」
入間さんは助手席のシートに身を乗り出すと、
私にキスをした。
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レイ(プロフ) - 五月雨さん» まじですか.......嬉しい.....大丈夫ですかね、こんなに私褒めてもらってて、待ったなしなんですけど、うれしすぎてどうしよう禿げます( ; ; )これからも五月雨さんをギュンギュンさせられるように更新頑張りたいです!ただこの先が難しくて(汗 バネにするぞ....! (2019年8月18日 11時) (レス) id: ddb4bf0a2e (このIDを非表示/違反報告)
五月雨 - 尊すぎて死ぬかと思いました…… キュンキュン通り越してギュンギュンしながら読んでます← 心の底からしょっぴかれてぇな………と痛感しました() 更新頑張ってください^^ (2019年8月14日 8時) (レス) id: fafc33f615 (このIDを非表示/違反報告)
レイ(プロフ) - アネリアさん» コメントありがとうございます......!嬉しすぎて固まりました......( ; ; )まさか自分の作品がこんなにも刺さってくれていたなんて、書き手冥利に尽きます。好きすぎると言ってくださって嬉しかったです!変だなんて、神作品だなんてとんでもない。大好きです。 (2019年8月10日 11時) (レス) id: ddb4bf0a2e (このIDを非表示/違反報告)
アネリア - レイさん» 唐突な変なコメント&長文 で、申し訳無いです・・・・m(_ _)m (2019年4月29日 1時) (レス) id: e38d234ea8 (このIDを非表示/違反報告)
アネリア - レイさん» 銃兎さんが、大好きすぎて、銃兎さんへの妄想が日課な状態な私ですが、こんなに素晴らしい、好きすぎる作品を見つけてすごく幸せです!神作品をありがとうございました!(●´ω`●)続き、楽しみに待ってます!! (2019年4月29日 1時) (レス) id: e38d234ea8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:レイ | 作成日時:2019年2月1日 0時