番外編 ページ21
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……自分で着ておいてすごい恥ずかしい。
ない色気が捻り出るかと思って〇ma〇onさんで注文したこと自体は浅はかだった。
「これでいいのかな…?」
完成っと首の後ろでリボンを結ぶ。後ろからの様子を姿映しの鏡を前に覗き込んだ。
注文したのはセーターだ。
だが寒さを凌ぐものでは決して無く、ノースリーブで背中に大きく、胸元に小さく穴があいている。
それから首元で結んであるリボンだけが命綱の、所謂どうて……DTを殺すセーターというやつだ。
銃兎さんとは夜……1度だけそういう雰囲気になったことがある。けれど私の幼さに萎えたのか、途中でやめてしまった。
……今回こそこの服の色気で銃兎さんの前科を揉み消してあげようと思い立ったのだ。
「やっぱり…これで銃兎さんに」
よし、と心の中で小さく決心した。
時刻は0:30。銃兎さんはお風呂上がりで、リビングでくつろいでいる。
そうと決めたら1階から降り、リビングに急ぐ。
銃兎さんはソファに座っていた。
出にくい…けど!今日こそ頑張るって決めたじゃないか!!
意を決して階段の影から出ていくと銃兎さんに声を掛ける。
「じゅ、銃兎さん〜」
「?どうしました……っ?!!」
銃兎さんはビールで喉を潤している最中だったようで、私の姿を見て口の中のものを盛大に吹き出した。
「!!だ、大丈夫ですか?!!」
「ごほっ、Aな、何てものを着てるんですか!!」
ごほごほ、と噎せる銃兎さんに駆け寄ろうとして……
「わっ!」銃兎さんの懐に飛び込んでしまった。
「いたたた……すみません…」
銃兎さんは顔を赤くしていた。おお、これは中々効いたかもしれない。
心の中でガッツポーズをしていると、ぱしっと右手を掴まれた。
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レイ(プロフ) - 五月雨さん» まじですか.......嬉しい.....大丈夫ですかね、こんなに私褒めてもらってて、待ったなしなんですけど、うれしすぎてどうしよう禿げます( ; ; )これからも五月雨さんをギュンギュンさせられるように更新頑張りたいです!ただこの先が難しくて(汗 バネにするぞ....! (2019年8月18日 11時) (レス) id: ddb4bf0a2e (このIDを非表示/違反報告)
五月雨 - 尊すぎて死ぬかと思いました…… キュンキュン通り越してギュンギュンしながら読んでます← 心の底からしょっぴかれてぇな………と痛感しました() 更新頑張ってください^^ (2019年8月14日 8時) (レス) id: fafc33f615 (このIDを非表示/違反報告)
レイ(プロフ) - アネリアさん» コメントありがとうございます......!嬉しすぎて固まりました......( ; ; )まさか自分の作品がこんなにも刺さってくれていたなんて、書き手冥利に尽きます。好きすぎると言ってくださって嬉しかったです!変だなんて、神作品だなんてとんでもない。大好きです。 (2019年8月10日 11時) (レス) id: ddb4bf0a2e (このIDを非表示/違反報告)
アネリア - レイさん» 唐突な変なコメント&長文 で、申し訳無いです・・・・m(_ _)m (2019年4月29日 1時) (レス) id: e38d234ea8 (このIDを非表示/違反報告)
アネリア - レイさん» 銃兎さんが、大好きすぎて、銃兎さんへの妄想が日課な状態な私ですが、こんなに素晴らしい、好きすぎる作品を見つけてすごく幸せです!神作品をありがとうございました!(●´ω`●)続き、楽しみに待ってます!! (2019年4月29日 1時) (レス) id: e38d234ea8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:レイ | 作成日時:2019年2月1日 0時