あいつらの為に自分を売った私を褒めて欲しい ｔｈｅ ｓｅｃｏｎｄ【東京リベンジャーズ】

○第五十一話 ページ10

なんで、この人達はAの事を知ってるんだ？
ある程度のことは知っててもおかしくねぇ。
でも、実際に会ったのはマイキーと俺だ。
「ありがとう、ございます、、、

本当にあの子にはっ、感謝をしても、しきれない」
女性が蘭の服の裾に掴まり泣き崩れる。
「俺の妹が何かしたんすか？」
竜胆がすかさず聞く。
説明してもらった。

我が子が目を覚まさず、廊下から見ては泣いていた。
そんなときに、俺達と入れ替わるようにAが入ってきた。
「○○さんのご両親のお方ですよね」
そう声をかける。
「もう、来ないでくれ、、、
今は、そっとしておいてくれ、、、」
そう言って顔を上げる。
目の前には金髪にピアス、ヘアピンを付けた少女だった。
纏っていたのは制服。
入院している娘と同じものだった。

「私のせいです。


誠に申し訳ございませんでした」
土下座をした。
「きっ、君は今回の事件になにか、関係あるのかね、、、？」
「いいえ、ございません。
ですが○○さんは私の友達でございます。
また、彼氏さんの入隊している隊長は私です。
守りきれなかった、という点では私の責任でもあります」
夫婦はびっくりした。
こちらから言えば繋がりなど殆どないのにこうしてまで謝りに来た。
なんて心優しいんだ、と。
さっきの少年二人と大違い。
こちらは誠意も払う。

「お、表をあげてください、、、
もう、いいんですよ、、、」
「彼女の入院費、私が負担します」

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