残った時間と君の匂い〖 r t r t 】 (ページ9)

今日:1 hit、昨日:1 hit、合計:1,877 hit

後 27日ページ9

rt「Aちゃーん」

『なにー？』

そう返事をして、微笑み振り返ったAちゃんはとても可愛かった。

呼んだ理由、知りたい？

実はプレゼントを用意している。

rt「じゃーん、これあげる！」

『わぁ！お守りやん！ありがとう～』

手術が成功するよう、少しでも効果があればいいな。

Aちゃんのその笑顔がずっと見れたら…きっと寿命は伸びる。絶対。

嘘じゃないよ、ほんと。

rt「なぁAちゃんって前にさ、ぬいぐるみ好きって言ってたやん？」

『うん！』

rt「実はな…これ、かにのぬいぐるみ」

『えー！可愛い！』

わかる人にはわかる、俺のオリキャラ。
レトカニのぬいぐるみです！！！

喜んでくれてよかったぁ！

『ねぇレトくん、なんでこれ白黒なの？』

rt「それな、俺のオリキャラなんよ～。俺のキャラが白黒の仮面つけてるからそれをカニさんにも。」

『へぇ…可愛い～』

rt「えー、照れるやん」

『レトくんもカニちゃんも可愛い』

rt「ちなみにそのカニの名前はレトカニ君です」

『…レトくんほんとにカニが好きなんだね笑』

笑われちゃった。

rt「お守り、持っててね」

『うん、ありがとう』

rt「Aちゃん…涙目？、」

『…ううん、そんなことないよ！ほら！』

rt「やっぱ涙目やん！ごめん！は、ハンカチー！」

『…大丈夫だよw』

大丈夫だよ、って言って俺をなだめるAちゃん。
そうだよ、俺があたふたしてどうするんだ！

彼氏の俺がしっかりしないと。

でもこんなにことがあってもいいかな。

俺はそう思った。

rt「ごめんごめん、俺が焦っててもダメやねｗ」

『レトくん面白い笑』

rt「えっ！」

こんな話が当たり前にできる日々をこれからも送れますように…

そうやって心の中で願い、お揃いのお守りをポケットに突っ込んだ。

これから気をつけないとね…笑われるのはもうやだ！