残った時間と君の匂い〖 r t r t 】 (ページ7)

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後 29日ページ7

「なあAちゃん。俺、君のこと…ちゃんと安心させられてんのかな、」

静かに寝息をたてて眠っている彼女に問いかける。

頭を優しく撫でてやれば「へにゃ」という擬音が聞こえてきそうな顔ですやすやと眠る。

手術を宣告された日から俺は気が気じゃなくてすごく不安なんだ。

この気持ち、君に届く…かな。

もしものことがあって、Aちゃんに俺の命を交換できることがあればすぐに移植でも何でもする。

それで君が助かるなら…元気に生きれるんだったら、

「Aちゃんはそれじゃ嫌かな？

お願いだから幸せになって、欲しいな…。、」

『ん…レトくん、どしたの、？』

「あっ、いや…かわいいなって！寝てていいよ？」

『かわいくないよー…レトくん、おやすみ、。』

再び寝た彼女の顔は、とても幸せそうだった。

手を握ればニコッとこっちを向いてすぅすぅと寝る。

そのままのAちゃんでいて欲しいな。

笑顔が似合うって、前に言ったよね。

その時はすごく笑ってて顔を真っ赤にして…離れられたら少し苦しくなるかも。

いつの間にこんな依存したんだろうな…

「おやすみ。っと、また戻ってくるね」

おやすみ…と一緒に頬に軽く触れるだけのキスをすれば、Aちゃんの顔が赤く染まっていく。

まだ寝てなかったかな？？笑

ーー

「そんなところも可愛いよ」

なんて言えば

『もうっ！寝れない！！！』

君は拗ねる。

「ははっ、ごめんね。おやすみ～」

笑って謝れば

『おやすみ！！…』

少し怒ってるけどすぐに機嫌を直してくれる。

これが俺の世界一可愛いくて完璧な天使ちゃんだ。

とーっても素敵な、Aちゃん。