残った時間と君の匂い〖 r t r t 】 (ページ4)

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俺は家に帰ってLINEをすぐに送った。

＜Aちゃん

玲斗Aちゃん今日は本当にありがとう!楽しかったよ～
Aいやいや!私も楽しかったよ～!
玲斗早速なんだけど次の休みっていつかな、空いてたら遊ぼ?
Aいいよ!◯◯日の土曜日が空いてる～
玲斗じゃあその日は俺も空けるから、待ち合わせ場所は駅前でいい?
Aおっけー!!

「なんで文面だけでこんなに可愛さが伝わってくるんだろう～…」

はあ、と溜息をつき今日の余韻に浸る。
もしAちゃんが同じ気持ちだったら、と考えると顔が自分でも分かるくらい真っ赤で熱くなっているような感じ…

．

．

そして時が経ち、来たる今日の土曜日はAちゃんとお出かけの日。

この前初めて出会ったとは思えない位に、親密度が上がっている気がする。
今日はおしゃれも頑張ったし、少しでも彼女へ気持ちも伝える為に努力したから、目一杯楽しもう！

『お待たせ！ちょうどいい時間？』

「うん！じゃあ、どこ行く？Aちゃんの行きたいところある？なかったら一応行く場所は決めてるよ？」

『私、あそこのお店行きたい～！行ったらレトくんの決めてたところ行こう？』

「いいよ、いこっか！」

また時間が過ぎて帰る時間になる。
そしてまた遊ぶ約束をしての繰り返し。

それが俺の唯一の楽しみだった。

またある日、遊ぶ約束をした。

それは告白するためだった。

彼女ともだいぶ距離が縮まって

仲良くなれたし

お互いのいい所なども沢山しれた

一緒にいる時間が、何より本当に楽しくって大切だったから。

Aちゃんと遊んで、ベタだけど告白スポットでついに告白をした。

その時はイルミネーションも設置されていた

「Aちゃん…俺と、付き合ってくれませんかっ！、」

『私でいいならお願いしますっ！！』

「え！？マジでいいの？！嬉しい、ありがとう！！」

無事、告白も成功した。

笑顔で輝いていた

それからお互いの家に行ったり、ゲームをしたり仲良く過ごしていた

楽しかった

今までは。

俺は付き合って1年が経ったから記念日のケーキを買いに行っていた。
Aちゃんが好きなショートケーキ。

でも突然電話がかかってきた。

「Aさんの彼氏さんですか…?
　驚かずに聞いてくださいね。

Aさんが倒れました。」