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親子の日常2(ポケマスEX)終 ページ10
貴「…クォーツ！」
ゲ「まさか海が好きな理由がこれとは…
否、分かってました、
分かってましたとも。」
N「相変わらずだね、Aは。」
海岸線に落ちている石や岩を砕き、中から透明な鉱石をつまみ取るAを見守るゲーチス。
その隣にはNが居た。
Aが放心状態になったあと、
ゲーチスは何とか振り払おうとした。
しかしNが引き下がらず最終的に折れ、
着いてくる結果となったのである。
貴「…サザンドラ。」
岩を噛み砕き、中のクォーツだけ吐き出すという
器用な芸当をするサザンドラに、目を細めるA。
ゲ「……Aは、取り戻すことが出来るのでしょうかね。」
N「…僕は、アナタとAに、何があったのかは知らない。
でもAはサザンドラと関わるようになって、
変わったと思うよ。」
ゲ「………」
確かに…Nの言う通りである。
元々無機的で感情の一切が現れなかったA
興味を少しでも示す物があれば、
それを与え続け反応の変化を見続けてきた…
鉱石でさえも、ここまでの変化は起こせなかった。
今はどうだろうか…
本人に自覚は無いが、
微細な感情表現が現れるようになっている。
それはゲーチスにとっては喜ばしいことである。
なのに…この気持ちはなんだろうか。
貴「お父様。」
ゲ「どうしましたか？」
差し出されたのはクォーツ、
整った三方晶系の結晶を手渡される。
貴「お父様に…」
ゲ「……」
「いいなぁ〜！」と横で宣うNの声を気にすることなく、
Aの顔を見つめるゲーチス。
その表情は─────
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作者名：イヴ | 作成日時：2024年3月7日 12時
