帰還(USUM・RR団編)終 ページ8
…、…──!
ゲ「A!」
貴「…?」
目を覚ますとそこは見慣れた城の中で、
いつの間に意識を手放していたのか…Aを覗き込むゲーチスの視線とAの視線が交叉する。
ゲ「無事に、帰還出来たようですね。
それにしても…」
離れた途端何やらブツブツと考え始めた父は背を向け、
あーでもないこうでもないと計算式を展開し始める…
時々アクロマの名が出ていることは、
Aの知る所ではない。
その姿から…ふと、兄の姿を思い浮かべた。
貴「……」
結局、Aの知りたかった解を聞くことは叶わなかった。
しかし、それでも良いと思えるのは何故か。
貴「お父様」
ゲ「どうしました?…?」
呼ばれて何事かと近付くゲーチスに、勢いこそないが飛び付き抱き締めるA。
ゲ「今日のAは甘えん坊さんですか…?」
貴「………」
呆れながら…されども拒絶することなく受け止め、されるがままとしたゲーチス。
そう、それでも良いのだ。
母という存在が無くとも…父は存在している。
確かな存在が、此処にあるのだから。
───この親子の時間は、
覗き見していた他七賢人の六名とNが部屋になだれ込み、
ゲーチスの怒号が城内を超えてポケモンリーグ中に響くまで続くのであった。
USUM・RR団編 Fin
親子の日常(ポケマスEX)→←伝わっている(USUM・RR団編)
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作者名:イヴ | 作成日時:2024年3月7日 12時