手紙(アニポケ) ページ40
少女はハンサムによって既に世を去っていることが確認された。
Aを抱き上げ涙したのは、
Aに罰を下すよう命じたヘレナとバーベラ。
N「君達は知っていたんだね、Aの計画を…」
バー「はい…」
ヘレ「私が、下したのです。
あの子に、命を持ってゲーチスへ罰を、と…」
バーベラとヘレナは涙し、月夜の全貌を語る。
Aの過去への記憶、そして未来への希望…
Nは帽子を深く被り、表情は見えなかった。
サトシ達は遠くからN達を見守るが、記憶に残るAの姿に、涙を流さずには居られなかった。
ヘレ「サトシさん、これを…あの子から預かっていたものです。」
渡されたのは手紙だった。
Aが最期に認めた、サトシ宛の手紙。
バー「Nや、ゲーチスに宛てたものも預かっています。」
N宛、ゲーチス宛の手紙はNへ直接手渡された。
サト「…」
サトシは手紙を広げ、読んだ。
途中涙で滲んで何が書いてあったのか分からなかったが、
少女は運命に対して恨みも悲しみもない…
それだけは子供ながらに理解出来た。
───────
勇敢なる少年、サトシ様
アナタと出会い、あの森でサトシ様が教えてくれたことで、
私は記憶を、感情を取り戻すことが出来ました。
そして父への罰、己の贖罪のため、
今回の計画を企てました…
サトシ様がこの手紙を開いた時、
私の計画は成功を収めているでしょう。
このような事を起こしてしまい、
ショックを与えたと思います。
…しかし、誰のせいでもありません。
アナタのせいでも、父のせいでもないのです。
誰かが善で、誰かが悪である必要はないのです。
サトシ様はどうか、旅を続け夢を叶えてください。
私のかつての夢は、父と旅して世界の原石を集めることでした…
私の夢は終ぞ叶うことはありませんでしたが、
サトシ様には現在があり、未来が約束されています。
どうか、叶えてください。
アナタとポケモンの絆と、心身の平穏を心から願います。
A
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作者名:イヴ | 作成日時:2024年3月7日 12時