パンドラの記憶(アニポケ)※暗いので注意! ページ34
蘇った記憶はパンドラの箱と同義だった。
かつて人は生き物を狩り、糧とするために猟銃や拳銃、
その他武器を手にしていた。
ポケモンと共存の道を歩んでいる現在でも、
イッシュではその普及率は高かった。
嫌だと泣き叫ぶAを巻き添えにし、
かつての母はそれらを用いて命を砕いた…
俗に言う、.心 . 中を目論んだ。
『ごめんなさい、A…ごめんなさい。』
銃口をこめかみに突き付けられ、
涙を流して謝る母の声、銃口の冷たさが鮮明に蘇る───
蓋の開かれた深淵の闇を飲み込み、頭を振った。
そして、Aは改めてサトシを見た。
貴「サトシ様……アナタは、とても優しい方です。
しかし、時にその優しさは真綿となって、
貴方を檻に閉じ込める。」
サト「オレは、1人じゃない…いつだって、仲間がいる。
オレが間違えた選択を取れば全力で止めてくれる!
選択を迷った時は一緒に考えてくれる!!」
その強い瞳は理想を真実とする瞳で…
Aは「そうでしたね…」と答える他無かった。
貴「アナタにこれを…御守りとして差し上げましょう。」
それは青い鉱石ターコイズ。
古くから旅の守りとして愛されてきた石。
貴「アナタの旅路に、どうか幸があらん事を。」
サト「…ありがとう、Aさん。」
その揺るぎない真実が、他者の理想で塗り潰されないように…願いを込めて。
〈ターコイズ〉
石言葉: 幸運、神聖な愛、繁栄、安全、力強さ、闘争心
人からターコイズをもらうと
幸運が訪れるという言い伝えがある
1人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:イヴ | 作成日時:2024年3月7日 12時