検索窓
今日:1 hit、昨日:39 hit、合計:798 hit

真実への経緯(アニポケ) ページ31

サトシ達が聞いたのは、Nの過去…プラズマ団総帥ゲーチスの目的、そしてAについてだった。

Nは理想のためにヒトとの接触を、
Aは真実のためにポケモンとの接触を絶たれた世界で生きてきた。

Nにはポケモンの他に女神達が居たが、Aには父親であるゲーチスだけが唯一だった。

レシラムの件があってしばらくして、
3人でAを真実の部屋から救出することに成功した。

過去の記憶が欠落しているのはN達が部屋から出す以前からあるもので、感情の表出が一切無いのも元々のようであった。

目的はどうであれ、ゲーチスなりに彼女の感情を取り戻そうとしたのだろう。

その証拠に、ゲーチスの使っていた部屋には心理学や行動心理学といった心理や感情に関する専門書が点在していた。

N「恐らく、僕だけじゃない…Aをも使って、何らかの儀式を行おうとしていた。

Aの閉ざされた心を開いて、理想と真実の両方を手に入れようとしたんだ。」

サト「ゲーチスの奴…!」
アイ「子供をポケモンに触れさせることなく
閉じ込めるなんて、最低ね。」

ゲーチスへの酷評を口にするサトシ達を見て、
Nは静かに続ける。

N「…Aは、多くを語らない。

傷ついたポケモン達以上に心を閉ざし、
無いものとすることで今の平穏を手にしている。」

デン「心を、無いものに?」

N「あの子とゲーチスの間に何があったのか、
僕には分からない…けど、ゲーチスはあの子に執着している。

今も血眼になって探しているはずだよ…」

思い出すのは幼かった頃。

ポケモン達から聞かされていた出入り禁止の部屋…

Aを助け出した時の、鉱石だけが散らばる無機質な部屋。

ポケモンを知らぬ無垢な瞳。

サト「………」

サトシは窓から除く外でポケモンに囲まれているAの後ろ姿を捉えていた。

邂逅(アニポケ)→←出逢い(アニポケ)



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.7/10 (3 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
1人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:イヴ | 作成日時:2024年3月7日 12時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。