出逢い(アニポケ) ページ30
Aは父の手によって、閉ざされた屋敷の中で育てられていた。
寂しくは無かった…
Aには過去の記憶が無く、感情をも忘れていたから。
何も無い彼女には、父が居ればそれで良かった。
ある時、兄であるNや女神達の手によって初めて外に出た。
世界を旅して周り、イッシュという世界を知った。
そして隠れ家を見つけ、そこで女神達と傷付いたポケモン達の世話をしていた。
そんな時Nが連れてきた少年…サトシと出会った。
サト「俺サトシ、相棒のピカチュウ!」
貴「……A」
印象は何も抱かなかった。
抱くべき印象の具現化が出来ないAは、ただ機械的な返事しか出来ない。
N「この子はA、僕の妹なんだ。
A、僕は少しサトシ達へ大事な話があるから…ポケモン達の手当を頼んでも良いかな?」
貴「分かりました、N様。」
しばしの沈黙の後、Nは寂しげな笑みを浮かべる。
N「ははは…昔みたいに兄、て呼んで欲しいな。」
貴「……」
N「…うん、大丈夫だよ。
無理にとは言わない、ゆっくりでいいんだ。」
貴「失礼します。」
Nが言い終えるとAは機械的に挨拶を述べた後直ぐ奥へ引っ込んでいってしまった…
サトシ達はそれを不思議そうに眺めるしか無かった。
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作者名:イヴ | 作成日時:2024年3月7日 12時