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昔の話(拾われた夢主) ページ27

電気石の洞穴に、若かりし頃のゲーチスは訪れていた。

噂によると、1人の子供が生きているそうだ。

先日ポケモンと生きる子供を森で拾ったが、
森と洞穴では環境がそもそも違う。

洞穴では森と違い、資源、食料が限られている。

そのため共存という関係は形成できず、
個々が生きる為の生態系を形成する。

そこに異質な存在が現れたとしても、森のポケモン達のようには助けてはくれない世界…

そこに独り生きる子供に興味が湧いた。

ゲ「…ワタクシはゲーチス、アナタを迎えに来ました。」

貴「………?」

洞穴の中で、稲妻走る岩肌を、これまた拾ったであろう小さな岩で削っているその子供を見つけることが出来た。

その子供は、少女だった。

ゲ「恐れる事はありません、ワタクシはアナタの味方です。」
貴「……」

Nの時のように微笑み、敵意が無い意志を見せても真っ直ぐ射抜いてくる深紅の瞳…

よく見るとその少女の外観は己によく似ていた。


これが少女とゲーチスの初めての遭遇であった。

求めたもの(拾われた夢主)→←真実(エイプリルフール)終



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作者名:イヴ | 作成日時:2024年3月7日 12時

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