親子の内緒話(BW)終 ページ24
ゲ「夜は未だ長い、今日はもう眠りなさい。」
貴「おやすみなさい…」
寝入った娘の隣でゲーチスは考えていた。
いつか知るであろう真実…
全てを思い出し真実を知ったその時、
Aはどうするのか。
抱き表すは怒りか、哀しみか…
或いは狂うか、或いは変わらないのか…
己はその時、どうしてやれば良いのか…
取るべき選択肢は…?
それは可能性が広く、左右の部屋に繋がり果てしなく続く廊下のようで具体的な検討がつかない。
ふと、サイドチェストの上──いつぞやAより手渡された
アマゾナイトの青緑色が目に入り、手に取る。
''希望の石''と呼ばれる青緑色の原石…
スピリチュアル的思考は信じていないが、
如何なる難解な数式だろうと、
如何に情報少なき古代文明の謎だろうと
到底及ばないであろうこの難しい問題…
さすがのゲーチスも何かに縋りたい気分だった。
ゲ「ワタクシは、一体どうすれば…」
夜は未だ明ける気配はない。
〈アマゾナイト〉
石言葉:聖なる愛情
迷いを取り去り、進むべき道へと導く。
未来への希望をもたらす「希望の石」と呼ばれている。
1人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:イヴ | 作成日時:2024年3月7日 12時