来客(RR団との交流1)終 ページ21
以降は特にこれと言った会話も無かった。
Aも帰る素振りを見せる様子はなく、心做しか寛いでいる様子であり、
静かで穏やかな時が過ぎて行った。
ゲ「部屋に居ないと思ったら…探しましたよ、A」
保護区のポケモンが静かになったとは思っていたのだが、思わぬ来客である。
否、来るとは分かっていたが、
想像より早い来客と言った方が正解だろう。
フラ「これはゲーチスさん、早かったではありませんか。」
ゲ「フラダリ…ワタクシの連れだと知っての行いですか?」
ゲーチスの鋭い視線がフラダリを射抜く、
誤解を受けているのは明らかだった。
貴「私がついて行く意志を示しました。」
ゲ「!………そうでしたか。」
Aの真実にゲーチスは納得したのか視線を逸らされることになった…A本人の証言により誤解は解けたようである。
貴「ご馳走様でした、お誘いありがとうございました…」
フラ「これは…?」
貴「貴方の瞳によく似た子です…お礼に差し上げます。」
その手に輝くのは天使の石とも称される海の色の宝石、アクアマリン。
フラ「……よろしいのですか?」
貴「…」
無機質な瞳に、己の瞳はこうも美しく映っているのか…
否…世界自体が美しいからこそ、そう写ったのかもしれない。
フラダリはアクアマリンの原石を受け取った。
ゲ「…余程、気に入ったようですね。」
貴「……」
ゲーチスは心做しか面白くなさそうな顔をしていたが、その瞳は穏やかにAを見つめていた。
邪悪な男と評したが、考えを改める必要がありそうだとフラダリは考えた。
フラ「また、お時間がある時に声を掛けましょう…その時はよろしくお願いします。」
アクアマリンの石言葉
沈着・勇敢・聡明
パワーストーンとしての効果
人間関係の改善、良好な関係の維持
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作者名:イヴ | 作成日時:2024年3月7日 12時