廊下での遭遇(RR団との交流1) ページ18
RR団が拠点を構えるエーテル財団の中心地…
ゲーチスの居ない間、1人敷地内を放浪としていたAは、廊下で声を掛けられた。
それは、青髪を逆立てた男であった。
「キミは世界のはじまりを知っているか」
貴「…およそ137億年前、ビッグバンと呼ばれる大爆発により……」
「違う、そうでは無い…」
貴「では、神話の類をご希望ですか?」
Aは、ゲーチスの娘である。
古代文明から各世界の歴史まで、
考古学に関しては特に博識なゲーチス…
当然、娘であるAもそんな父の遺伝を継いでおり、
興味を示さないものの、考古学的分野の学は心得ていた。
今回は少し空回りした様だが……
「………。
…私の名前はアカギ。
時間と空間を操るポケモンの力を使い、心が存在しない完全な世界をつくりだした。」
貴「……」
アカ「不完全で曖昧な心を消し去り、完全な世界にしたいと考えている。」
貴「……」
アカ「心ある世界では、くだらない争いが絶えない…世界から心を消し去り、完璧な世界にするのだ。」
貴「……話は以上ですか。」
アカ「……」
貴「では、これで失礼します……」
一貫した無関心、その言葉を体現したようなAは、
話が終わったと分かると何事もなくその場を去り、
アカギだけが廊下に残された。
─────
…さて、ここで1度思い出してみよう。
アカギとAのやり取りは、廊下で行われていた。
その様子を見ていた人物が居た訳で…
「あれがあのゲーチスの娘…ですか。」
燃え盛る炎のような髪を持つ男…
フラダリは、少女に多少の興味を抱いていた。
他の組織の思想、ゲーチスの思想は勿論、
ゲーチスの隣に佇む彼女の放つ、
独特な雰囲気に興味が向いていた。
彷徨うように放浪する少女の後を静かについて行った。
接触(RR団との交流1)→←英雄になれぬ者(もしポケモンの声が聞けたら)終
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作者名:イヴ | 作成日時:2024年3月7日 12時