検索窓
今日:5 hit、昨日:39 hit、合計:802 hit

廊下での遭遇(RR団との交流1) ページ18

RR団が拠点を構えるエーテル財団の中心地…

ゲーチスの居ない間、1人敷地内を放浪としていたAは、廊下で声を掛けられた。

それは、青髪を逆立てた男であった。

「キミは世界のはじまりを知っているか」

貴「…およそ137億年前、ビッグバンと呼ばれる大爆発により……」

「違う、そうでは無い…」

貴「では、神話の類をご希望ですか?」

Aは、ゲーチスの娘である。

古代文明から各世界の歴史まで、

考古学に関しては特に博識なゲーチス…

当然、娘であるAもそんな父の遺伝を継いでおり、

興味を示さないものの、考古学的分野の学は心得ていた。

今回は少し空回りした様だが……

「………。

…私の名前はアカギ。

時間と空間を操るポケモンの力を使い、心が存在しない完全な世界をつくりだした。」

貴「……」

アカ「不完全で曖昧な心を消し去り、完全な世界にしたいと考えている。」

貴「……」

アカ「心ある世界では、くだらない争いが絶えない…世界から心を消し去り、完璧な世界にするのだ。」

貴「……話は以上ですか。」

アカ「……」

貴「では、これで失礼します……」

一貫した無関心、その言葉を体現したようなAは、

話が終わったと分かると何事もなくその場を去り、

アカギだけが廊下に残された。

─────

…さて、ここで1度思い出してみよう。

アカギとAのやり取りは、廊下で行われていた。

その様子を見ていた人物が居た訳で…

「あれがあのゲーチスの娘…ですか。」

燃え盛る炎のような髪を持つ男…

フラダリは、少女に多少の興味を抱いていた。

他の組織の思想、ゲーチスの思想は勿論、

ゲーチスの隣に佇む彼女の放つ、
独特な雰囲気に興味が向いていた。

彷徨うように放浪する少女の後を静かについて行った。

接触(RR団との交流1)→←英雄になれぬ者(もしポケモンの声が聞けたら)終



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.7/10 (3 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
1人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:イヴ | 作成日時:2024年3月7日 12時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。