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願う(原作BWへ)終 ページ14

ゲ「…A」
貴「……?」

ゲ「プラズマフリゲート内で遊ぶのは大変結構ですが、お昼寝ならお部屋でお願いします…

風邪を引いてしまっては大変です。」

気が付けばプラズマフリゲートの内部、ワープゲートの近くで眠ってしまっていたようだった。

父ゲーチスは、運び出せない代わりに外套を掛け、目覚めるのを待っていたのだろう。

貴「……」

ゲ「どうしたのです?」

心配そうに覗き込む父の顔を見て、

あれは夢だったのだろうかと疑問に思う。

貴「…お父様の夢が叶うことを、祈る夢を見ました。

定められた夢か、イレギュラーな夢か…

それと同時に、思うのです。

私は何者なのか……」

振り返っても、振り返るべき過去の無い少女

過去の無い者は、一体何なのか。

ゲ「A。」

腕に引き寄せられ抱きしめられる。
その声はとても穏やかなものだった。

ゲ「恐ろしい夢でも見ましたか?

心配は要りません、夢は必ず醒めるもの…

醒めれば必ずワタクシが傍についています。」

貴「……」

無機質、過去の無いAの存在証明とも取れる父ゲーチスの言葉が静かに、されども波紋のように広がる。

今隣にいる父にも、別世界の父にも…

貴「どうか……」

ゲ「?」

どうか…安らかな平穏を……。

少女は願う。

無機的なまでの平穏を。

箱庭(もしポケモンの声が聞けたら)→←ペンデュラム(原作BWへ)



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作者名:イヴ | 作成日時:2024年3月7日 12時

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