知らない場所(原作BWへ) ページ11
気付けば見知った…されど無いはずの廊下に立っていた。
はて、何をしていただろうか…
気が付くまでの記憶を手繰り寄せるも、
プラズマフリゲートの中をいつも通り放浪していた以外の記憶は無い。
貴「……?」
…一旦かつての部屋に戻ろうにも、
あるはずの部屋そのものも無かった。
貴「……」
周りを見渡しても見覚えのある、
されど知らない場所のような空間であった。
さて、どうしようか…
「何者です…」
途方に暮れていた時、
背後からの聞き覚えのある声に振り返る。
そこにはやはり見覚えのある姿があった。
貴「……」
ゲ「プラズマ団の紋章を持っていますが…見覚えがありませんね。
どこからか迷い込んできたのですか?
御家族の方は?」
ゲーチスの言葉を元に、Aは思考を巡らせた。
言葉に嘘は無い、ならばそれは真実である。
そして1つの仮説へ至る。
貴「……」
ゲ「……お名前を伺っても?お嬢さん」
Aが迷い込んだ世界は、
Aの存在しない世界…。
父が知らないのは計算外であったが、
だからと言って悲しむ事も、驚く事も無い。
そういう世界なのだろうから。
貴「…A。」
ゲ「A様ですね。」
淡々としたやりとり、
同じ父なのに、違う人…
出口まで案内しましょうと言うゲーチスに従い、
大人しくついて行くことにした。
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作者名:イヴ | 作成日時:2024年3月7日 12時