【REBORN】ヴァリアーボスの義妹は夢がない（？） (ページ34)

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おしゃぶりと鎖ページ34

ｰベルフェゴール sideｰ

X｢『ただいま』と『ごめんなさい』くれぇ言え………｣
貴｢いひゃいー…｣

今、説教と称してボスが姫の頬を限界まで伸ばしてる…

姫が見つかってから、何を思ったのか急に姫に対して兄貴らしくするようになったうちのボス。

王子の知ってる"兄貴"よりよっぽど兄貴らしいっちゃらしいんだけどさ…

ちょっとやりすぎ感が否めない。

ベ｢ボース、あまり引っ張ると姫のふにふにほっぺが伸びたままになるし。｣
X｢あ"？｣
マ｢それに、インクシェンサの記憶に｢兄=乱暴な人｣なんて刻まれたら最後、二度とボスの前に現れなくなるだろうね。｣

俺の言葉にボスが嫌そうな顔してたけどマーモンが助け舟(という名のボスへのトドメの一撃)を出してくれた…マーモン、ナーイス☆

X｢…………｣

あ…ボス地味にショック受けてる。

しかも結構真剣に考えてる。

マ｢そうだ、インクシェンサ｣
貴｢何？｣

ボスをスルーしてマーモンと姫は話を始める。

ボスはすっげぇ分かりにくいけど色々考えているのか目の色が百面相してて気付いてない…

マ｢君のおしゃぶりにこれを巻いてて欲しいんだけど…良いかい？｣

貴｢これ何？｣

マ｢説明は後だよ。僕が特別にタダで巻いてあげる…｣

マーモンはそう言うと取り出した鎖を手際よく姫のおしゃぶりに巻いていった。

少し姫が見えやすくなった気がする…というかほぼそこにいる、て分かる。

マ｢その鎖は炎による反応を抑制するんだ。だから同じおしゃぶりを持つ相手にも気付かれない…

君をもし同じアルコバレーノが見たらきっと問い詰めて来ると思う、その時が来ないようにする虫除けみたいなものさ。

ただ、君が纏っている炎も抑制されちゃうから、普通の人間と同じように姿が見えてしまう…だから外に出る時はこれを上から着て、フードを被っておくんだよ。｣

マーモンは姫の肩に掛かっているボスとお揃いの上着を脱がせて自分のスペアだろう隊服の上着を着せて前を閉じることでおしゃぶりを隠し、フードを深く被せた。