【REBORN】ヴァリアーボスの義妹は夢がない（？） (ページ26)

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夢の使命ページ26

ｰXANXUS sideｰ

談話室に集まり、Aを俺の膝の上で貼り付けたような笑みを絶やさず浮かべ、鼻歌まで歌っている。

貴｢何から知りたい？｣

表情からは想像出来ない無邪気な声が談話室に響く。

ス｢俺、いいかぁ"…？｣

…案の定、カス鮫がその静寂を破った。

貴｢何聞きたい？｣
ス｢まず、"夢の属性"についてからだぁ"。前にもマーモンから粗方説明を受けたが…そうだな、夢の守護者の使命を教えてくれぇ"。｣

貴｢夢の守護者の使命…？｣

マ｢そうだよ。使命は言えるね？｣

貴｢うん！夢の使命…それは『大空を悪夢から護り、精神の秩序を保つ、ファミリー安泰の象徴夢』。｣

ベ｢象徴夢？｣

マ｢その時の現状がそのまま夢として現れる夢の事さ。ファミリーが安泰であれば、その象徴夢は安泰を象徴とする夢を見せる。｣

貴｢簡単に言うと、守護者達の意識を守護する者…かな！｣

Incoscienza(無意識)がCoscienza(意識)を守るなんて、変な話だよね！
そう言って笑みを深めるA。

これまで守護者の使命はそれぞれ、ファミリーに困難が訪れた時、如何様にしてファミリーを守るか…という点を重視した内容であるのに対し、イレギュラーとも呼べる夢の守護者は、大空は勿論の事、天候の"精神の守護"を重視し、心を護る事でファミリーを支え、安泰に導くという使命を担っているようだ。

如何に強大な力を持っていたとしても、正しく使う為の心、精神力が弱ければ力に呑まれ、いずれは破綻する。

歴史に名を残す程の力を持ったファミリーが力に溺れた結果滅んだというのも多いのがいい例だ。

それを守護する夢の守護者…

暗殺者であるにも関わらず暗殺者らしからぬ、優しい性格をしていたAには合っている使命だと考えた己がいた。