愛ノ歌【BL】 (ページ6)

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褒められたいからページ6

「今から10分休憩」

「はぁー、やっとだぁ」

「ほら、タオルと飲み物」

レッスン室でグダッと壁に寄りかかり音波からタオルと飲み物を受け取る

「流歌、さっきの振りの部分なんだが…」

「そーおーたー！今くらい休憩させて？僕疲れた」

「わ、悪い……」

ついさっきまで僕ら3人でダンスの練習をしてた

まだあまり人気はないし、あまり知られてないけど

僕等は
Darkness diva[ﾀﾞｰｸﾈｽﾃﾞｨｰﾊﾞ]
って言うグループ名でアイドルみたいなことをしてる

まぁ、テレビとかに出てるわけじゃないし

動画投稿してるだけだから知ってる人もファンも少ないんだけど

「よし、練習再開するぞ」

「はーい、どこからあわせるの？」

「次はサビからだと言ってあるだろ」

「音波には聞いてないんだけど」

「なんだと？」

僕と音波が言い争いを始めそうになった途端に、奏汰は突然曲を流し始めた

『〜黒き闇に染まりしこの翼を〜♪』

「2人とも、やるぞ｣

「ちょっとまって！？いきなり！！」

「目を見開いて見るがいい！！」

「音波、今の入り、完璧だな」

「我は1番ここが好きだからな」

奏汰に褒められる音波にムッとしながらも

突然流れ出した音楽に遅れないように必死にリズムをあわせる

奏汰に褒められたいから
奏汰に綺麗って言われたいから

一生懸命おどって、歌った