すごくいい夢 ページ5
凄くいい夢を見た
奏汰が僕を愛してくれる夢
奏汰が僕を抱きしめてくれる夢
僕をギュッてして
チュッと口付けて
サラって頭を撫でてくれる
そんな夢だった
凄くいい夢だったけど
それはいきなり吸い込まれて消えた
意識が遠のいて、別の場面に移った
僕がいたのはどこかの部屋
ちょっと暗くて、何故か壁に手錠とかがたくさんぶらさがってる
僕はその中の一つの手錠を付けられて
ベッドにバンザイの形で拘束されてた
足も閉じられないように広げられたまま拘束されてた
凄く怖いはずなのに
普通なら怖いはずなのに
全然怖くなくて、むしろ興奮してた
何でこんなに興奮してたのか
それは寝転がる僕の傍に来た人によってわかった
「…流歌…」
「そう……た…?んぁ!?」
「好きだ、これからは、俺のものだから」
奏汰が暗闇の中から現れ、僕の体を触り始め
それにより興奮している理由がわかった
僕、奏汰に縛られて…拘束されて…喜んでるの…?
あぁ、奏汰がこんなに近くにいる…
奏汰が、僕の体を触ってる
嬉しい、嬉しい嬉しい嬉しい嬉しい嬉しい
……幸せ……
奏汰が僕の近くにいるなら
こんなに至近距離にいるのなら
奏汰が触ってくれてるなら
この夢が覚めて欲しくない
そう思ったときだった
ピピピピッピピピピピピッ
「…っ…奏汰!!!」
目覚まし時計によって目覚めさせられる
僕を起こした目覚まし時計に怒ってそれを投げる
「…奏汰が僕の近くにいたのに…奏汰が僕に触れてたのに…!!!僕だけのものに、僕は奏汰のものになってたのに……!!っバカ!!」
目覚まし時計をこんなにも恨んだのは初めてだよ
僕は今日の夢で改めて思った
「奏汰の…ものになりたい…奏汰を…
僕だけのものにしたい」
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作者名:ゆーた | 作成日時:2016年12月31日 14時