一夜限りの関係です。 (ページ22)

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え、今なんて？

私の幻聴なのだろうか、会いたくもない見たくもない奴の名前が店員さんの口から出される

「やー、仕事しろよ」

「今の時間帯お客さん滅多に来ないから大丈夫」

間違いない、この憎たらしい声はまさにビョンベッキョンだ。

私のストーカーなの？なんで毎回現れるのよ！

店員さんが居なくなったタイミングでチラッとビョンベッキョンの方向に目線を向けると、最悪なタイミングで振り向くビョンベッキョン

『…あ』

思わず漏れる声
一瞬バチッと目が合ったが、秒で目線を机に落とす

バレてませんように…！バレてませんように…！

「ふーん、知らないフリ？」

顔を俯かせてる私を見破るよう、ビョンベッキョンの声が耳に入った。

「見たことあるなーって思ったら」

なんてははっと声を立てながら、無邪気に笑う

「あ！もしかして、この前ので怒ってる？」

彼が言っているこの前は、チャニョルと飲みに行ったあの日の事だろう。

『いえ、別に』

固い表情、そして冷たい返事そんな私に分かりやすくムスッと顔に出すビョンベッキョン

すると、その瞬間何故か立ち上がった彼

「俺の相手してくれないの？」

なんて言いながら私の向かい席に座った。

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