永瀬くんは同級生 Ren.N (ページ23)

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episode23 ページ23

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私とは反対に、永瀬くんは1走だった。

当たり前のように他の3人を横切って

2走の樹くんにパスした

樹くん前髪を気にすることなく

爆走していった。

廉「ふふ、見た？」

「うん、カッコよかったよ。」

廉「真面目な顔で言うなや。」

私が見つめて言うと無邪気に笑って頭をポンっと叩く。

彼の耳が、赤い。

廉「んふふふ、ハチマキ曲がってる。

次部活対抗やろ？帰宅部、頑張ろな、」

なんだかんだ言って帰宅部が一番多いから8人選抜された

私と永瀬くん、ふたり選抜されました！

「流石に陸上部には勝てないよ……」

廉「ミナトちゃん速いやん、」

「ありがとう、永瀬くんにバトンもらえるから私、頑張れるよ。」

廉「……そんなん、他の男に言うなよ？」

最近、永瀬くんの目が鋭くなった

もともと綺麗な目だけど

言葉と目線が私に突き刺さってる気がする。

「言わないよ……そんなの。」

目線から逃げるように苦笑いをして、

走順に並んだ。

アンカー、頑張ります！

パンっと耳が痛くなるような音がした

それと同時に砂埃がたって1走者が飛び出す

予想通り帰宅部は美術部と同じような速さで最下位を守ってる

すぐに永瀬くんの番、

最下位ではなくなったけど、10個の部活の中

現在、7位。

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