鬼滅世界に転生した俺は激弱なので藤の花グッズを作ることにした【鬼滅夢】【男主】

12｢住所:山｣ ページ13

今日も、結局見つからないかと思っていると、向こうの方に鬼殺隊員と話す、香水らしき瓶を持った少年がいる。







「毎度ありがとうございます〜」とニコニコ鬼殺隊員に手を振っていた少年に声をかける。

「香水を……ひとつ貰えないだろうか…」

それを聞いた少年は眉を下げる。
どうやらさっきので売り切れてしまったらしい。
あっと、少年が声を上げる。

「良かったら新作があるので、貰って頂けませんか？」


「藤の花の、シャンプーと言うんですけど」と、少年は背負っていたカゴから香水の瓶よりふた周りほど大きい瓶を取りだした。



「あッもちろんお代は頂きませんし、無理に押し付ける訳では無いんです。けど良かったら」


俺が無言でいたからだろうか、少年が不安そうに言う。

香水の噂は聞いていたので、その新作とやらもきっと便利なものなのだろう。少年も貰ってくれと言っている。
それならば断る理由はないだろう。

是非、貰いたいと伝えると少年は嬉しそうな顔をして瓶を渡してきた。

「香水、すいませんでした。もし良かったら今度また街にいらしてください。俺はほぼ毎日いますから」



そう言って少年は山の方へ帰って行った。

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