毎日イケメンに囲まれてとてもハッピーです。(怯え)

２８. しつこいと嫌われますよ ページ28

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ぐちつぼside






gn「ぐっちおんぶでよく1位とれたね」




「まじつかれた……死ぬ……」







げんぴょんとグラウンドの隅にあるベンチに腰掛ける。
流石に女子といえど人1人を背負って全速力で走るのはキツすぎた。






gn「まぁ良かったじゃん、Aと走れて」





｢走れてっつうか、もやはあいつ1歩も動いてねぇけどな｣





gn｢それはそう｣






ベンチで談笑していると俺の前に立つ影がひとつ。
…またきた。






｢ぐちつぼくん、さっきのレースすっごいかっこよかったよ！｣





｢…ああ、ども。｣





｢ええと…Aちゃんってぐちつぼくんのお友達、なんだよね？？｣





特別仲が良い訳でもないのに執拗に話しかけてくる先輩。名前は確か…道明寺明香(どうみょうじあすか)、だった気がする。ある財閥のご令嬢。絵に書いたような生活と容姿をもっている誰にでも人気な彼女は、あるとき俺に告白をしてきた。告白をしてきたというか、手紙を貰った。


俺は文面ではなくきちんとした言葉で断ったはずなのに、この人は諦めることを知らないのかしつこく絡んでくる。…こういう奴が嫌いなんだよ。


クラスの友人の話もこの人のことで持ち切りだが、俺がもともと女嫌いだからか、はたまたこの人自体がダメなのか、興味を持つこともなかったしなんなら話したこともないのに嫌い、とまで行く始末だった。





…それくらい、この人の絡みは異常だった。





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