6.恐怖 ページ8
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暫くぼーっとしていると、ふとうらたさんに呼ばれているのを思い出し、また微かに震えている足に鞭を入れ、うらたさんがいる部屋へと向かおうとした。だけど、
『部屋、聞けばよかった...』
なんせ先刻起きたばかり。そして此処の道もロクに把握していない為、結局何処にも行くことなんてできなくなった。
自分の無能さに頭が痛くなりそうだ。本当に痛くなっても困るけど。
....でも、遅れたら何を仕出かすか分からないし。
やっぱり行くしかない...よね。
私は長い長い薄暗い廊下を一歩踏み出そうとした。でもそれは叶わず、視界がグラッと一気に変わり、そして何故か壁に押さえつけられる格好となった。
私は何が起きたのか分からず、目の前に居る赤髪の人を震える目で見ることしかできなかった。
この人は確か、うらたさんが坂田って言ってた人だ。
私は謎の恐怖に襲われながら、この人から逃れようと手や足を無意味な程にジタバタとさせた。
怖い。恐い。こわい。コワイ。
こんなに恐怖に囚われたのは何年ぶりなんだろう。
赤髪の人はジタバタとする私の動きが滑稽に見えたのか、尖った歯を光らせ、目を不気味な程に細めさせた。
私はその表情を見て戦慄が走った。
なんで、この人はこんな笑顔をする?
こんな...怪物じみた笑顔を.....
赤髪の怪物は、私の心中など露知らず、言った。
「少し痛いけど、我慢してね?」
怪物は尖った歯を私の肩まで持っていき、そして____
「喰うなっつっただろこのアホ!!」
そんな怒号を飛ばしながら、坂田さんを飛び蹴りしたうらたさん。
そしてそんなうらたさんによって勢いよく横に飛んでいった坂田さん。
え........え...?
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心愛 - 更新楽しみに待ってますので戻ってきてください! (2018年11月28日 22時) (レス) id: 1b1d47c664 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:レ=と=ロ | 作成日時:2018年10月28日 0時