黒き舞姫の舞踏会

泣いてます！ ページ23

流れからして僕の相手は…銀ちゃんか。

襲ってくる刃を余裕でかわし、首筋に手刀を叩き込む。

気を失った銀ちゃんを黒服の男の山に乗っける。

と、そのとき。

「やめろーっ！」

すごい顔して敦くんが入ってきた。

で、固まってる。

それはちょうど、国木田さんが広津さんを投げ飛ばしてたところで。

わあ広津さんびっくりしてるー(棒

まあ仮にも特殊部隊並みの戦闘力を持ってるわけだからね。

でもその力も、頭脳がなけりゃ発揮できない。

今回は彼らの、もしくは彼らに指示を出した者の作戦ミスだ。

国木田さんが敦くんにうんたらかんたら言ってるうちに賢が窓からポイポイ捨てていってる。

「毎度のことながら襲撃はほんとやめてほしいよね。片付け面倒だし苦情はくるし。

あ、今回お詫びに行くのは国木田さんの番ですからね」

「全く…業務予定がまた大きく狂ってしまう」

よくわからない顔をしている敦くんに国木田さんはまだ何か言っている。

結局最悪の事態になったとか自分にできることを考えろと言ったのにとか。

え？国木田さんそんなこと言ってたの？

そりゃ敦くんも勘違いするよ。

普通最悪の事態って言われたら…ねえ？

「ふっ、ふふふっ」

え？あ、敦くん？

泣きながら笑ってますけど？

おかしくなったのかな？

「お前…泣いてるのか？」

「な、泣いてないです！」

「え？泣いてるよね？」

「泣いてないですって！」

「泣いてるのか？」

「泣いてます！」


それから、みんなで事務所の片付けをした。

1人を除いては。

「ねえねえ春野っち〜。このビンから、ビー玉取り出してくれない？」

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ラッキーキャラ

宮沢賢治

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