日常4 ページ6
万事屋メンバーと別れて巡回の続き(つまり総悟と雑談しながら歩くだけ)をしていると向こうの方が急に騒がしくなった。
「行くよ、総悟!」
「えー。面倒くせェ」
「面倒くさいじゃない!江戸の平和を守んのが私たち真撰組の仕事でしょ!」
「チッ、しゃーねーな」
ちなみにこの会話をしている間も、二人で走って声のする方へと向かっている。なんだかんだで総悟は優しいんだよなあと、こんなときなのに口角が上がってしまう。
「何ニヤニヤしてんでィ、気持ち悪ィ」
「なっ!彼女に気持ち悪いはないでしょ!ってこんなこと話してる場合じゃない!気を引き締めて、行きますよ沖田隊長!」
現場に到着。そこには・・・。
「あらAちゃん・・・じゃなかった、立川さん、沖田さん、こんにちは。お久しぶりね」
「お久しぶりです、お妙さん」
「どーも」
私がひそかに「かぶき町のボス」と呼んでいるお妙さんと、地面に転がってるゴリラ・・・じゃない、近藤さんがいた。
「ゴリラにストーカーされてて吹っ飛ばしたんだけど、これって動物愛護違反かしら?」
「正当防衛ですので問題ないかと」
「良かった〜。あ、そのゴリラはどうするの?」
「屯所に連行してお説教としつけ直しですかね」
「そう、お願いね」
そう言って、ボスは去っていった・・・。
「さて沖田隊長、ゴリラを屯所に連れて帰りましょう」
「おう」
そう言うと、総悟はゴリラ、もとい近藤さんの襟を掴んで引きずりながら私と並んで歩いて帰った。
もちろん、わざと足場の悪い道を選んで遠回りしながら、ね。
4人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:風鈴 | 作成日時:2016年2月28日 0時