世界は壊してもキャラは壊すな ページ31
☆Aside
その頃、第七師団では。
「…はい?」
「だからネ、シンスケのことを『お兄ちゃん』って呼んでみなヨ」
「すみません話の流れが全くわからないんですが」
何がどうしてこうなったかというと。
昨日の夜、兄様と団長はお2人で酒盛りをしてたそうな。
そこで『呼び方』の話になり、『兄様』以外で呼ばれたい、なんて話になったらしい。
「流れ分かってるじゃん。ほら!早く言いなヨ!」
「助けてください兄様!」
「大丈夫だ、安心してお兄ちゃんと呼べ」
「大丈夫じゃないだろコレ!」
あ〜なんかツッコミキャラになってるよ私。
ツッコミはあのダメガネくんの担当なのに…。
私どっちかというとボケサイドなのに…。
「ほら、言いなヨ!」
団長に急かされる。
「あー、えーと…。お、お兄ちゃん…?」
戸惑いつつも呼んでみる。
すると兄様は突然額を押さえた。
「に、兄様?!大丈夫ですか?!」
「大丈夫なわけがあるめェ…」
「あははっ!シンスケに大ダメージだ!」
「それ笑い事じゃなくないですか?!」
すると、兄様が私に近づいてきた。
絶対怒られる。(確信
と思っていたら抱きしめられた。
ん?抱きしめられた?!
「え?!あの、兄様?!」
パニックです。完全にパニックです。
「やっぱシンスケはシスコンだよね」
そんなことをつぶやく団長。
「俺もうシスコンでもいい…」
「キャラ崩壊しないで兄様!世界壊すのはいいけどキャラは壊しちゃダメ!」
春雨第七師団の船はとても賑やかです。
私が総悟のことを考えずに過ごせるくらい…
4人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:風鈴 | 作成日時:2016年2月28日 0時