許さない ページ28
☆神楽side
Aと女子トークした次の日。
万事屋にクソサドが来た。1人で。
「何の用ネ。Aは一緒じゃないアルか?」
「・・・その、Aのことで旦那に話があるんでィ」
いつになく真剣な表情だったから流石の私も黙って銀ちゃんのとこへ連れて行った。
「あ、沖田さんじゃないですか」
「よォ、総一郎くん。何の用だ?また俺らにちょっかいかけに・・・ってわけじゃなさそうだな」
銀ちゃんも何かを察したのか真剣な表情になった。
「・・・あんたらに、依頼でさァ。
Aが行方不明なんでィ。Aを探すのを手伝って欲しいんでさァ」
一瞬、言葉の意味が分からなかった。
探す?Aを?何で?だってAは・・・
「Aは昨日、私と女子会したネ!なんで行方不明になるアルか?!」
そう言うと、クソサドは気まずそうな顔をした。
「全部・・・全部俺のせいなんでさァ」
「・・・話を聞こうじゃねえか」
銀ちゃんの一言で、クソサドは話し始めた。
「・・・というわけなんでさァ」
「許せねえアル・・・!」
話を聞き終わった私は、いつの間にか涙を流していた。
月乃とかいう女・・・。その女のせいでAの幸せがぶち壊された。
「絶対許さないアル!」
「うん、僕も許せない」
新八も、静かに怒ってた。
「旦那方に頼みてェのはAの発見、並びに身柄の保護でさァ。成功報酬は・・・」
「いらねえよ、んなもん」
そう言ったのは他でもない、銀ちゃんだった。
「ぎ、銀さん?!」
「旦那ァ・・・」
クソサドも驚いてるみたいだ。
「ダチ公が行方不明なら探すなんざ当たり前だろ。それに報酬もクソもあるかよ」
「銀ちゃん・・・」
銀ちゃんの言う通りだ。
「旦那・・・ありがとうごぜェやす」
「どーしても報酬払いたいってんならAが帰ってきてから1発殴らせるヨロシ!」
「それはごめんでさァ」
「じゃ、じゃあ、Aさん捜索のために、まずはAさんの特徴を書き出してみましょう。町の人たちに説明するにもあったほうが便利ですしね!」
新八の提案でAの特徴をどんどん書き出していく。
意見がひと通り出終わったところで、銀ちゃんが言った。
「なあ、俺アイツのことでずっと思ってたことがあるんだけどよ・・・」
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作者名:風鈴 | 作成日時:2016年2月28日 0時