色男とうさぎ ページ23
「え、えっ、ちょ、ええ?!」
完全にパニックです。兄様に会ったことだけでも結構びっくりしてたのに、え?
団長の?叔母さんが?母上?
つまり?私は?団長の?いとこ?
いとこ?!
「あはは、すっごいパニックになってるネ」
そりゃなるでしょ?!
「簡単に説明するとネ、俺の母親は君の母親の双子の姉なんだヨ。つまり、俺と君はいとこ、君は夜兎と人間のハーフだネ」
整理しますと。
「私の母と団長のお母様が双子で、団長と神楽が兄妹。で、私はお2人といとこ同士で兄様の腹違いの妹、そして人間と夜兎のハーフ。ということですか?」
「せいかーい!」
いや団長、そんなクイズ番組みたいなノリで言われても。
「じゃあ俺の『団長とヤツをたして2で割った感じ』ってのはある意味間違いじゃねぇってことか」
阿伏兎さんの言葉で、私は兄様と団長を交互に見比べてみる。
確かに髪の色は兄様と同じ。
というか兄様、色気がすごい。前も言ったけど、とにかく色っぽい。そして美人。
「兄様みたいな人のことを、色男っていうんだろうなぁ・・・」
「ほォ、そりゃあ光栄だなァ」
「ふえっ?!今私、声に出てました?!」
「結構思いっきりネ」
は、恥ずかしい・・・。
団長と似てるところといえば目の色と肌の白さかな?
団長は・・・なんか可愛いというか。それでいてかっこいいというか。でも可愛いというか。
「うさぎ・・・?」
「まあ夜兎だからネ」
「ま、また私声に出てました?!」
「ああ、思いっきり」
ううう・・・。
「阿伏兎さん、私とお2人、全然似てないですよ?共通点と言えば髪や目、肌の色くらいじゃないですか。私兄様みたいに美人でも団長みたいに可愛いわけでもないですし・・・」
兄様みたいに・・・お、『大人の色気』があるわけでもないし。
「いや、似てんな。びっくりするくらい似てるさ。雰囲気とか顔とかもな」
「・・・阿伏兎さん、視力大丈夫ですか?」
兄様と団長に顔が似てる?!阿伏兎さん本当に目大丈夫かな・・・。
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作者名:風鈴 | 作成日時:2016年2月28日 0時