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壊れぬハートが欲しい ページ3

〜瞳目線〜
俺は今いじめられている

文化祭のダンスであまりにも下手すぎることからいじられている

モ「草ww陰キャくーんがんばれ!」

モ「やめなよ〜ww」

あぁもうヤダ…誰にだって苦手な事くらいあるだろ

なんて思っても誰も助けてくれない

モ「あ、鈴夏〜!見てw陰キャ君のダンスやばくね!?」

鈴夏…それはこの学年の高嶺の花と呼ばれている女子

俺なんかとは住む世界線が違う人

顔は確かに高嶺の花だ。でも性格はこいつらと同じくくそなんだろう

鈴「え?そう?私は別にいいと思うよ?一生懸命やってるし、ふざけてるあんたらよりはマシだと思う」

シーンと教室が静まる

な、なんなんだこいつ…

突然鈴夏がこっちへ歩いてきた

やばい殺される…こっちへ来るな…

鈴「ねぇえーっと…そうだ瞳君。もう少し体の力抜けばいいと思うよ。ダンス経験者からのアドバイス」

俺が予想してたのとは違う言葉に変な声を出す

鈴「あ、あと言いたいことあるなら言いなよ。無口でもいいのはイケメンだけ,まぁ瞳君身だしなみ整えたらイケメンそうだから頑張んなよ」

それだけ伝えて鈴夏は教室から出ていく

どこまで自由人なんだあの人は

でも少し勇気が出た。陰キャの俺をからかわずに助けてくれた

彼女に俺は少しだけ惚れた
ーーー
あれから約半年

俺は2年になった

また鈴夏と同じクラスになり今は席が隣

あの日から俺は鈴夏のことが好きになっていた

俺みたいな陰キャ達にも平等に対応してくれて

なんて優しい高嶺の花なんだろう

鈴「ねぇ瞳君」

瞳「あ、はい」

鈴「少女漫画に出てくるイケメンいるじゃん?」

授業中なのにそんな話をする所も俺は好きだ

鈴「見てこれ。陰キャ君に似てない?この子ね昔は髪ボサボサだったのけどヒロインに出会って垢抜けてイケメンになったのすごくない?」

こんな恋してみたいなーなんて呟いている

俺に似てる…?こんな恋してみたい…?

そんなの言われたらやるしかない

夏休みに入り俺は美容院に行って髪を切った

マスクを外してピアスを開けて制服を着崩して

夏休み明け

モ「え、あんなイケメンいた!?」

モ「転校生かな〜」

なんてうるさい声は無視して彼女の元へ向かう

瞳「鈴夏…おはよう」

鈴「瞳君おはよ…う?!」

垢抜けた俺に驚いている彼女

鈴「すごい!イケメンじゃん!あの漫画のイケメン見たい!」

瞳「鈴夏の為に…頑張っちゃった」

鈴「何それ、嬉し」

照れてる彼女の頬に触る

これで俺だけを見てくれるよね

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作者名:ぱぴこ | 作成日時:2021年10月26日 10時

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