名探偵さんに愛され過ぎているお世話係 が居るらしい【文スト】

四十七話 ページ49

A「鏡花ちゃん、入社おめでとう」





鏡花「..ありがとう」





照れる鏡花ちゃん可愛すぎて、抱きしめたくなる。だけど、二人共料理が盛ってあるお皿を手に持っているから、抱きついたらそのお皿を落としてしまう。

抱きつきたい感情を押し殺し、笑顔を見せる。





乱歩「Aー早くこっち来て！」





乱歩さんに呼ばれ、乱歩さんの元へ行くと男性がソファに座っていた。
誰だろ.. と思っていたらアライグマが私の足元に寄ってきた。




A「あぁ、ギルドの方ですか」





乱歩「そうそう、僕の友達さ！」





A「.... こんな乱歩さんですが、何卒宜しくお願いします」





乱歩「何言ってるの」





「と、所で乱歩君..この女性は...... 」





最後の方、ごにょごにょしてて判らなかった。




乱歩「何？聞こえない！」





.......この人、苦労人だ。

アライグマを撫でながらそう確信した。すると男性は驚いたようにこちらを見てきた。初対面なのに触れている、的なことを云っている。

そんなにこの子はツンツンしているのだろうか。男性の腕をよく見てみるとアライグマに引っ掻かれたような傷がある。
___これ以上は考えないでおこう。





乱歩「犯人はこの人だ」





そう自慢気に云った。てか、勝手に本を読んでもいいのだろうか。
ダメな気がするけど乱歩さんには関係無い。それを承知しているのか何も言わない男性。





A「何時も通りだ__ 」





鏡花ちゃんの入社祝いだから乱歩さん、少し変わるかな と思ったけど何も変わらない。何時も通り。

それに何故か安心している自分がいる。






乱歩「喉乾いたー」





A「飲み物持ってきますね」





何時も通りな日常が楽しく感じられた1日でした。

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