名探偵さんに愛され過ぎているお世話係 が居るらしい【文スト】

十四話 ページ15

敦「何です あれ？」



杉本「証拠が流れてないか、川に網を張って調べているのですが__ 」



「ひっ 人だァ！

人が引っ掛かってるぞォ！」



箕浦「何だと！」



引き上げないでください。凄く嫌な予感がするのです。やめてください！！

嫌な予感は的中し、縄に引っ掛かっていたのは太宰さんだった。



敦「ま......また入水自 殺ですか？」



太宰「独りで自 殺なんてもう古いよ敦君」



心中に限るとか、なんとか言ってるけど 本当に迷惑だからやめて頂きたい。



太宰「AちゃんでもOKだよ」



A「いえ、結構です」



太宰「冷たいね」



そして今回の事件の説明を太宰さんにした所、本当に面倒くさい方になった。



太宰「何と かくの如き佳麗なるご婦人が若き命を散らすとは.....！

何という悲劇！悲嘆で胸が破れそうだよ！どうせなら私と心中してくれれば良かったのに！」



恥ずかしい、実に恥ずかしい。



箕浦「......誰なんだあいつは」



乱歩「同僚である僕にも謎だね」



太宰「しかし安心し給えご麗人。稀代の名探偵が必ずや君の無念を晴らすだろう！

ねぇ 乱歩さん？」



乱歩「ところが僕は未だ依頼を受けていないのだ。名探偵いないねぇ 困ったねぇ」



乱歩さんは杉本さんを横目に名前を聞いた。そして杉本さんの肩をぽんっと叩き、こう言った。



乱歩「よし杉本君、今から君が名探偵だ！60秒でこの事件を解決しなさい！」



杉本さんごめんなさい。

十五話→←十三話

ラッキーカラー

あずきいろ

ラッキーナンバー

8

ラッキー方角

西 - この方角に福があるはずです

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す