【青葉城西】いや、良くないです。

別に 42 ページ2

.



烏野に勝ち青城に勝ち白鳥沢に負け青城に勝ち…


カーテンから差し込む光もいつの間にかなくなっていて



外はあっという間に真っ暗だ



『おつかれ、リエーフくん。ブロックの時はもう少し手を出そうね』


「はい！ありがとうございます！！」



『虎くんおつかれ。スパイクの時もう少し溜めてから飛んだ方がいいよ』


「あ、あざっす！！」



アドバイスをするだけしておいて、また体育館の隅っこに行く。


どうやら練習試合が終わっても自主練はするらしい。



「Aさーん！！俺のスーパーストレート見てください！！」


「A、トス練付き合って」


「Aちゃーん！！ブロック見てくれなーい？」



白鳥沢の五色くん、賢二郎、天童さんが第二体育館の出入口から顔を出していた



『今はちょっと…』


「えーっ、練習終わってるんでしょ？ならいいじゃん」


『えーっと…』



困ったな…


と、後ろから肩を掴まれる



「それ、私が見てあげようか？今アンタ達のマネージャー私だし。」



振り向くと、にっこりとした笑顔を天童さんに向ける優美先輩が。



「んー…じゃあAちゃん明日ね？絶対だからね？？」


「……明日な。」


「あ、明日絶対見てくださいね！！」


『あ、はい。絶対ですね。』



優美先輩を見た途端体育館から出ていく天童さんに賢二郎、五色くん。


…一体なにをしたんですか優美先輩



「ったく、ちゃんと断らなきゃだめじゃんか」


『いや…私が分裂出来たらよかっただけの話なので』


「ちょっと何言ってるかわかんない」



.

別に 43→←別に 41

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す