【青葉城西】いや、別にいいです。

別に 8 ページ8

及川side

.




突然だか、Aちゃんは仕事熱心だ





1年の頃からいつも抜かりないというか、きっちりしてる






話してみると意外とノリのいい子で、性格も明るくていい子




嫌いじゃないし、寧ろ好きだ。




でもどこか近寄り難い





そんな時、新しくマネージャーが入ってきた





正直、Aちゃんは追い出されるんじゃないかって思った




だって3年でも噂のあの優美ちゃんだったから





部活を強制退部させられたって噂の





でも、




「及川ー！ドリンク！」





「タオルはいよ！」





思ったより全然いい子だった




笑顔が可愛くて、ぶりっ子とかそういう子じゃなくて





仕事もしっかりやってるんだろうなって思ってた





けど、ある日俺は知ってしまった






「ドリンクとタオル、準備できたらいつも通り体育館の出入口ね」


『りょっす』





え？



準備できたら体育館の出入口って…






優美ちゃんが水道場を離れて間もなく、俺はAちゃんの方へ無意識に向かって行っていた





「……ねぇ、Aちゃん」



『うぉっ！？及川さん！？』




とても女の子らしいとは言えない悲鳴を上げたAちゃんにちょっと笑いながらも、俺は





「…さっきの、見てたんだけど」




そういった



.

別に 9→←別に 7

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す