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時間が経てば経つほど増す緊張感。
それに追い打ちをかけるかのように
玉「もうすぐ来ると思うから。」
と告げられる。
玉森さんは相変わらず携帯をずっと弄ってて、こんなに静かだと私の心臓の音が嫌でも耳に響く。
私も携帯を手に持ってはいるものの開いてるページの内容なんて全く頭に入ってこない。
ピンポーン
玉「あ、来た。はいはーい。」
すぐに出れるように準備しといて、と言い残して玉森さんは玄関に向かう。
"自分でこの道を選んだんだから"
意を決して私も玉森さんの後をついて玄関に向かう。
藤「こんばんは。藤ヶ谷 太輔です。」
そう笑顔で話しかけてくれたのは想像よりもはるかにかっこよくて、というか今まで出会ってきた人たちの中で多分1番なんじゃないかと思うほどかっこいい男性だった。
「あ、えっとAAです。」
藤「それじゃ、行こうか?」
「はい、」
藤「玉、ありがとな。」
玉「ん〜ん、いいよ〜。じゃあね〜」
玉森さんがあまりにも緩くて少しだけ緊張はほぐれたけどそれでもエレベーターに乗ると緊張してしまう。
藤「貸して?」
ってさりげなく荷物を持ってくれる藤ヶ谷さん。
藤「ふふ(笑)すごい緊張してるね。」
と言われるくらい分かりやすく緊張してる私。
玉森さんの階から藤ヶ谷さんの階まではすぐだからあっという間に藤ヶ谷さんの部屋に着いてしまった。
藤「どうぞ。」
「お邪魔します…」
こういう時ってどうするのが正しい対応なのか本当に分からないけど藤ヶ谷さんは優しく笑顔で話しかけてくれる。
玉森さんと比べるわけじゃないけど、話しかけてくれる分、気まずさはそこまで感じない。
藤「じゃあ改めて、藤ヶ谷 太輔です。聞きたいこととかたくさんあるだろうし俺はご飯食べながらにはなるけど少し話そう?」
「はい。」
藤ヶ谷さんの言う通り聞きたいことは山ほどある。
私のことを何で知ってるのか、とか、何で私を選んだのか、とか。
藤「結婚するんだしAって呼んでいい?」
「はい。大丈夫です。」
藤「じゃあまずは俺がAと初めて会ったのはAのバイト先だよ。そこで一目惚れしたんだ。素直に"可愛くて素敵な子だなぁ"って思った。」
聞きたいと思ってたことを先に言ってくれた藤ヶ谷さんに自然と顔に熱が集まるのが分かる。
そんなこと今まで言われたことないよ…
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717 - 続きがますます早く見たくなりました。続きが見れて嬉しいです。 (2020年3月31日 16時) (レス) id: 119a180d56 (このIDを非表示/違反報告)
yk717mirai(プロフ) - 続きが気になります!楽しみです! (2019年12月4日 12時) (レス) id: 2f50dbd382 (このIDを非表示/違反報告)
sho.kano0129(プロフ) - すごく面白そうですね! (2019年11月17日 11時) (レス) id: 9f4af29832 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:北山 りん | 作成日時:2019年9月21日 0時