Summer.16 ページ16
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天馬side
顔を近づけると、朱月は驚いて目を閉じた。
「な、に……」
目を閉じる朱月は、綺麗だった。
顔は火照っていてとても緊張している。
天馬「……守るって、寂しい思いさせないって約束したんだ｣
さらに顔を近づける。
そっと頬にキスをする。
「……っ、え……」
目を見開いて口をパクパクさせる朱月。
2人とも顔は真っ赤。
天馬「急いで学校に行く準備するぞ……」
「う、ん……」
しばらくは、顔を見て話せないな…
恥ずかしさで。
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「(て、天馬が……)」
さっきの事を頭でリピートする。
「(……リピートしたら恥ずかしさで死にそうだ)」
結局、１時間目には間に合わなかったので急いで車で向かっている。
もちろん隣には天馬が座っている。
普通の顔で、さっきの事は何も言わない……
「(私、1人で恥ずかしがってるのかな……)」
なんて、色々考える。
そうしている間に学校につく。
「……１時間目なんだっけ」
天馬「国語だったな、まぁ国語くらいいいだろ」
「とりあえず、早く行こう」
いつも通りでいられるかな。
「おはよう」
友達「おはよー、なんで皇くんと一緒？」
「たまたまだよ」
そういう時困る。
なんと言い訳すればいいのか分からないから。
友達「それでね＿＿＿＿」
また、いつもの学校が始まった。
.
天馬「帰りたい……」
「やっほー」
天馬「うおっ！？」
椅子に座った天馬を見下ろす朱月
昼休み、人の少ない教室で話しても大丈夫だろう。
「ちゃんとご飯食べた？」
天馬「お弁当美味しかった」
「おーそれは、有難い」
私の作ったお弁当を食べてくれる天馬。
庶民の弁当なんていらねぇ！とかいうかと思ってた。
天馬「……さっきの事気にしてるか？」
「し、ししてないよ」
天馬「思いっきりしてんじゃねぇかよ」
私は、こういうのに弱いんだ。
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作者名：じゃがはびー x他1人 | 作成日時：2017年2月26日 12時
