Summer.15 ページ15
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「おはよ」
天馬「……なんで、朱月が……？もしかして、夢か？そうだ夢だ寝よう｣
「おい、昨日泊まるって言ったの天馬」
天馬「あ、そうか」
起き上がるといい匂いがした。
朝ごはんの匂いか？
「今日から寮にはいる準備しようかなって思ってるけど天馬は？」
天馬「そうだな……俺もするか」
テーブルには、二人分の朝食。
なんか、変な気分だ。
いつもは井川がいて、1人で食べるご飯も今日は2人だ。
「あ、もしかして……食べたくない？」
天馬「いや……2人だから楽しいなって思って……」
「天馬は、1人でご飯食べてるもんね」
ほぼ、この家は私と天馬の家になっているような感じだけど。
天馬は、あの家に1人……寂しいとか思ったことないのかな。
私は、あの5年間は何度も泣いた。
天馬「お、おいなんで涙目になってるんだ？」
「天馬は……寂しくない？」
もし、強がっているのなら＿＿＿＿
天馬「泣くな」
袖で無理やり拭いてくれた。
天馬は珍しく焦っていた。
「寂しくない？」
天馬「お前がいるから……寂しくない｣
「……そっか」
私も天馬の力になれた。
天馬「それに、お前の親父さんに頼まれたからな」
「え……？」
天馬のくしゃっとした笑顔は向日葵みたいで綺麗だった。
天馬「……朱月、｣
頬に手をあてられる。
天馬の手は大きくて、暖かい。
「っ、……天馬」
だんだん天馬の顔が近づいてくる。
「な、に……」
ぎゅっと目を閉じる。
心臓が早くなってるのが分かる。
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作者名：じゃがはびー x他1人 | 作成日時：2017年2月26日 12時
