Summer.14 ページ14
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天馬side
天馬「泊まっていいか？」
「うん、いいよ」
衣装作りに夢中な朱月。
器用に糸をとおしていく。
天馬「よくちまちまできるな」
「やってみる？」
布と針を手渡される。
薄く線が書かれている、ここを縫えばいいのか？
「……いいよ」
天馬「お、おう」
緊張して手が汗ばむ。
なんか、芝居する時よりも緊張するな
布に針をさす。
天馬「いって」
「もう、自分の指にさしたの？」
天馬「難しいなこれ」
「まだ布に針さしてるだけだよ！？」
朱月に随分と呆れられた。
痛みはそれほどなかったけど、指から血が流れた。
「天馬にはまだ早かった」
天馬「まだってなんだよ！」
急に、真面目な顔になる朱月
とりあえず、身構える。
「不器用で、優しい天馬。」
天馬「な、なんだよ急に」
「……ふふっ……天馬、顔赤いよ？」
天馬「このやろう！俺で遊ぶなぁ！」
.
「疲れたー」
天馬「お疲れのところ悪いが読み合わせに付き合ってくれないか？」
「いいよ、」
私もなにか天馬の役に立ちたい。
天馬「"なんでだよ……なんで"」
「"ごめんね、もう私は死ななきゃ"」
天馬「"………"」
な、なにこの役……死ぬ役なのかな？
天馬のそんな顔久しぶりにみたかも。
「"ありがとう、天馬"」
天馬「天馬じゃなくて夏樹！」
夏樹っていうのは役の名前。
思わず天馬と言ってしまった……。
「ごめん……」
天馬「まぁ、素人にしては良かったんじゃないか？｣
「天馬に言われるとなんか自信がつくね」
天馬「そうだろうな！｣
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作者名：じゃがはびー x他1人 | 作成日時：2017年2月26日 12時
