７８話「時間」 ページ8
＿拷問部屋＿＿＿＿
目の前の男は痛みに叫び声をあげ
涙を流し、
否…もう涙は枯れているのかもしれない
少しずつ情報を話していた
中「へぇ？それで？
手前の頭は何処にいるんだ、よｯ！…と」
聞きながら、痛みを1つ与えると
また1つ、渋りながらも情報を吐く
力のない声で言葉をつなげる
此処には、光など入らず
今が何時なのか分からない
拷問される側の精神を
衰弱させる為だ
正直こちらも時間がずいぶん
経ったのだろうと感じる
中「(ｸｿｯ…A…はやく帰ってこいよ)」
ｺﾝｺﾝ
そこで扉を叩く音がした
中「入れ、どうした？」
ﾓﾌﾞ「中原幹部、尋問中失礼します
A幹部様が戻られました」
中「！！」ｺﾞﾄｯ
手に持っていた血のついた道具を落とす
中「わかった…」
返事をして即座に道具を持ち上げ軽く拭き
元の場所へ戻す
部屋を出て、待たせていた部下から
汚れないように預けていたコートを受け取り
Aの部屋に向かう
まだ自室にいなければ、そこで待てばいい
中「やっとかよｯ…」
今回尋問していた奴は長時間口を閉じ
時間がかかったものの
やっとのこと拷問の終盤だったため
(丁度よかったと言えば…そうなのだが…)
組織に関わることでなければ連絡するな
と言われたときから待ちわびた時が来た
部下に、彼女が帰ったら知らせろと
言っておいてよかった
しかし、嬉しいという気持ちの他に
心配があった
(あの太宰がいる探偵社と関わって…
Aに…悪影響をおよぼしてるんじゃねぇか？)
また、自分の中だけで
感情を押し殺そうとしてそうで
それを思うと自分も胸が痛む
(たしか今回
首領から一応と伝えられた名前が
姐さんや＿…
…Aによく可愛いがられていた
着物のガk…少女だった事を思い出した
中「よりによって探偵社かよっ……」
Aは…大丈夫じゃねぇだろうな…
あいつを悲しませるとか…
もしそれを正気でやってのけたのなら
許しはしねぇ…
(まぁ、、正気でなくとも
許すことはないのだが…)
たとえ覚悟のうえだったとしても
子供だろうが、女だろうが
許す訳が無い
Aを傷つけた時点で
「重罪なんだよ」
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樹-KI-(プロフ) - とても面白いです！毎回わくわくしながら見てます！ただ84話の異言は威厳かと思います。間違っていたら申し訳ありません。これからも頑張ってください！ (2019年5月20日 16時) (
レス) id: 7fba46ff84 (このIDを非表示/違反報告)
黒兎紅葉 - いい話すぎる・・・100話おめでとうございます！ (2019年5月5日 23時) (レス) id: a3ddba6e2b (このIDを非表示/違反報告)
織田作之助(プロフ) - 次回の更新楽しみにしてます！ 頑張って下さい！！！ (2019年3月30日 20時) (レス) id: 05a93fd369 (このIDを非表示/違反報告)
イズコ - 次回も期待してます！ (2019年1月25日 19時) (レス) id: 6bceb10793 (このIDを非表示/違反報告)
ぺぱーみんと - 面白いです！！更新待ってます頑張ってください！！！ (2019年1月19日 12時) (レス) id: 9b3fc974c9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：主人公は敵に愛されよ＝アイヅキ | 作成日時：2018年8月7日 11時
