太宰の妹は光を心に灯さない−３譚−[文スト]

７４話「報告と。」 ページ4

森「まさか探偵社と？」

首領はそろりと首領スイッチをオンにし
いつもの社長椅子に腰掛ける

エリスは放心状態？のまま
隣の部屋へゆっくりと歩いて行った

『いえ、襲撃されました
その場で聞き出したものでは

今までの報告で
聞いたことのない組織名でしたから

ポートマフィアへの襲撃が
私で初めてかと…

全てを聞き出す前に
探偵社が駆けつけ邪魔をされました

しかし捕虜を１人連れ帰り
いまは拷問室です

組織の名は[○*○*○(組織名)]

私の異能を見て
酷く驚いていたようなので

異能力者を知らない組織かと』

森「異能都市に紛れていた組織なら
異能のことは
少なからず知っているだろうからね

ヨコハマではない外部の組織かな…

なるほど、的確な報告だったよ

捕虜がいるというのも
素晴らしい


Aちゃん…可愛いね結婚しないかい？」


『……突然首領から切り替えるの
辞めれてもらえますか…

反応に困ります』

森「そう言われてもね…ついつい

君と見つめ合っていたら
気持ちが抑えられなく…っ」

『…』

森「ｳｯ、Aちゃんの
隠しきれない蔑んだ瞳は

いろいろな意味でクるものがあるね」

そこを綺麗な透る声で言われても…

『…報告が終わったので
自室に戻りますね

報告書事態は、出来上がり次第に
提出します』


森「あぁ！待っておくれよっ


…Aちゃん」

『…あらたまってどうしました？』


森「…もう少し自分を
大切にしてもいい人間なんだよ…君は」





『…ありがとうございます…

りんたろうさんの言葉、心に留めておきますね』



返事をする彼女は微笑みながらも



どこか

その言葉を受け止めれないと

言っているようだった

７５話「歪み」→←７３話「変わらない2人」

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す